インスタに潜む、もうひとつの顔。【最終話】誰が投稿していたのか?

ネネ:
皆さん、こんにちは。ネネです。
この番組「ネネにも奇妙な物語」では、
少しだけ不思議で、少しだけ胸の奥がざわつく、
そんなお便りを、ネネが静かにお読みしてまいります。

今回も!もちろんラジオネーム「おもちさん」から続報が届いております。実はまだ中身確認していなくて……早速読んでいきましょう。


(お便り朗読パート/ネネ)

ネネさん。こんにちは。前回は優しい言葉をかけてもらって、ありがとうございます。
言われてつい、夜中に珈琲いれてしまいました。それで、今回はその後について。
どうしても私には不可解な事実があって、それをお伝えしたくてお便りを送りました。

前回の放送後、ネネさんのアドバイス通り、モモちゃんママのフォローを外す事にしました。自分から、再フォローを促しておいて、申し訳ない気もしましたが、それ以上にあの悪意がこもったストーリーを偶然、目にしてしまうのが怖くて。

あれ以来、モモちゃんママを保育園でお見掛けしてません。
きっと実家の介護で忙しいのかもしれない。そう思っていました。ふみかも、私と照らし合わせたように、モモちゃんの話題を食卓であげなくなって。
それについて私は「最近、モモちゃんとはどう?」と聞いたりもしませんでした。

そうやって日常からモモちゃんママの存在を薄めていくように心掛けていたら、あれほど悩んでいいたことが、ちょっとずつ身体から抜けていくような感覚を覚えました。
やっと少し楽になれた、そう思えた矢先の出来事でした……。

ふみかが久しぶりにモモちゃんの家に遊びに行く約束をしたと言ったのです。
私は久しぶりにモモちゃんの名前を聞いて、ドキっとしてしまいました。
「そっか、わかった」
私は無意識にモモちゃんママの情報を耳にいれないように、素っ気なく反応してしまって。
でも、どうやら、今回は他のお友達も一緒のようで。

後になってその別のお友達、ここでは仮にKちゃんママとしますが、Kちゃんママから、明日、Kちゃんとふみかを連れて、モモちゃん宅へ伺う旨の報告がありました。

ちょうど、私も外せない用事があり、それならと思ってふみかのことはKちゃんママにおねがいし、それでいて私は、一切モモちゃんママのことを聞かないようにしていました。
今思うと、ふみかの母親として自分の行動はいかがなものかと思いましたが、とにかくその時の私は、そうするので、精一杯だったんです。

そして、ふみかがモモちゃん宅へ遊びにいった日。
夕方、Kちゃんママはふみかを家まで送ってくれました。
用事があるようで、Kちゃんママとは立ち話もそこそこに、挨拶をしてお別れし、
ふみかとも、その後、モモちゃん達と何をして遊んだとか、何をおやつで食べたとかは、意図して聞かないようにしていました。

それで、その晩……遊び疲れたせいか、いつもより早く寝たふみかを横目に、私はついインスタを開いてしまいました。
きっとモモちゃんママ、また投稿してる。そんな予感がしたんです。
でもフォローは外してしまっているため、検索履歴から、モモちゃんママのアカウントを探しだしました。

そして、予想は的中……。
今日も、モモちゃんとふみか、そしてKちゃんが3人で仲良く遊んでる様子が投稿されていました。
そのコメント欄にはKちゃんママが「今日はありがうございました」と一言。
その返信欄には「こちらこそ、いつもうちのモモがお世話になって、ありがとうございます。これからも仲良くしてやってください」の文字。

その文字面に違和感を覚えて私はキャプションを読みました。
すると――

「今日は、ふみかちゃんとKちゃん、Kちゃんママが遊びにきてくれました。実家の帰省中の妻に代わって今日は自分が子供達の面倒をみました。Kちゃんママとは同業者で話もはずみ、久しぶりに楽しい休日を過ごせ満足です。また明日から仕事に励みます。#いい夫」

その時、私思い出したんです。
モモちゃんママのアカウント作りは主人に手伝ってもらったって言葉を。
それってつまり、モモちゃんママの旦那さんはログイン情報を知ってるってことですよね……?

私、今では誰がこのアカウントを、何のために使っているのかわかりません。
この気持ち、どう整理をつけたらよいでしょうか?

(朗読終了)


代ちゃん:
ねねさん、これってつまり旦那さんがモモちゃんママを装って投稿してたってことですか?

ネネ:
その可能性、高いですよね。
要は、おもちさんがモモちゃんママだと思って見ていた投稿、そのいくつかはまったく別の人間――つまり、夫が発信していた可能性がある。

代ちゃん:
これ、ネネさん……
おもちさんにとっては、ただの人間関係トラブルじゃなくて、「自分が誰と向き合っていたのかがわからなくなるっていう、認知の地盤沈下ですよ。これは…感情の整理なんてそう簡単にできる話じゃないです。

ネネ:
でも、、モモちゃんママは気づかないものなんでしょうか?
確かに見る専とは書いてありましたが……。とはいえ、モモちゃんママはお母さんの介護で頻繁に実家へ帰っていたようなので、旦那さんが基本、モモちゃんの面倒をみていたのかもしれないですよね?

多分、初めから旦那さんが子供達の遊んでる様子を投稿していたっていうのは考えづらいですが……
どこかのタイミングで投稿主が旦那さんに入れ替わっていた可能性は多いにありますね……。

代ちゃん:
でも、仮にだとしたら旦那さん、これ何が目的だったんでしょうか?

ネネ:
モモちゃんママの人間関係を操作したかった?それとも承認欲求が拗れた形で表に出たのか。

……しかし、私思ったんですが。
モモちゃんママの旦那さん、Kちゃんママと不倫してるんじゃないですかね?

代ちゃん:
ええっ、。

ネネ:
おもちさんは、ふみかちゃんがモモちゃん宅へ遊びに行くと言った時、きっと家にはモモちゃんママがいて、子供達の面倒を見てくれると思っていましたよね?
大人がKちゃんママとモモちゃんパパしかいない状況って、ちょっと違和感感じません?

代ちゃん:
確かに。ええ、ってことはもしかして、それが目的でインスタのアカウント作りを伝手だったとか?

ネネ:
それで、Kちゃんママを発見した。
モモちゃんパパが親しくしたいのは、同業者でもあるKちゃんママで、おもちさんではなかった。
でもモモちゃんママがリアルで仲良かったのは、おもちさんだったから。
モモちゃんママから、おもちさんを遠ざけようとした。
これまでの行動には、そんな意味があったのかもしれないです。

代ちゃん:
あの、ママ友関係って本当に面倒くさい(笑)」ってストーリーは、おもちさんとの関係にわざと亀裂をいれさせるため、それに、夫から見たママ友関係についてド直球で公言したってこと?

ネネ:
ドビーは悲しいです。モモちゃんパパは歪んでいます。

代ちゃん:
ええっ、いきなりハリポタ。
それにしてもこれ結局、おもちさんはどうしたらいいんですか?
モモちゃんママに悪意がなかったとして、この事実を本人に伝えたほうがいいんですか?でも全部、私達の想像にすぎないからな。

ネネ:
もし今後、モモちゃんママからLINEとかで、「インスタのアカウント、ログインできなくなった」なんてメッセージきたら、その時はおもちさんが見たストーリーの内容をモモちゃんママに話してみても、いいかもしれないですね。

その時、この奇妙な物語が動き出すかもしれません。

おもちさん、今、きっと出口のない感情迷路に迷い込んでしまったかもしれませんが……落ち着いて。
先ず、おもちさんは何も悪くなかった。
その事実を再確認して。それから今後について考えていきましょう。

代ちゃん:
おもちさん、心強くあれ!

ネネ:
……それでは、本日のお話はここまで。
またお便りが届きましたら、ネネがそっとお読みいたします。

それでは皆さま、どうかよい夜をお過ごし下さい。

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