化学繊維の毛糸、アレルギーの原因になる?

化学繊維の毛糸はアレルギーの原因になる?をテーマにしたイラスト画像

私は編みやすさで、アクリルなどの化学繊維の毛糸を選んでいましたが、
いざ身に着けると、首元のチクチク・かゆみが気になって…。

「これってアレルギー?」と不安になり、調べてみました。

結論:毛糸自体がアレルゲンになることは、ほとんどない

では、なぜ「チクチク」「かゆみ」を感じてしまうのでしょうか?
実は、化学繊維の毛糸に特有の「素材の性質」が、肌への刺激につながっていることがあるのです。

原因①:乾燥しやすく、静電気が起きやすい

化学繊維の毛糸は、水分をほとんど含まず、非常に乾燥しやすい性質(=疎水性)を持っています。
そのため──
肌との摩擦によって静電気が発生しやすくなり、⚡「バチッ」とした刺激が、ピリピリ・チクチクとした不快感に。
乾燥した冬場などは、特にこの影響が強く出やすくなります。

(参照)
日華化学株式会社:帯電防止剤|加工・仕上げ工程

原因②:吸湿性が低く、蒸れやすい

もうひとつの大きな特徴は、吸湿性の低さです。
つまり、汗や湿気をうまく吸ってくれないということ。
その結果──
かいた汗が肌に残りやすくなり、かゆみや湿疹につながってしまうことがあります。

(参照)
ライフスタイルアクセント株式会社(Factelier)
化学繊維でかゆいのはなぜ?原因と対策をアレルギー科医「大矢先生」に聞いてみました

上記にあげた2点の性質は、繊維ごとに定められている「公定水分率」にも表れています。
※公定水分率とは、繊維ごとに“含んでいるとみなされる水分の割合”を数値化したもの。
繊維素材の「乾燥しやすさ」や「吸湿性」を知る指標になります。
くわしくはこちらの記事で解説しています👇
https://yarnity.jp/2025/05/30/cotton-hands-dry/

毛糸ではなく“汗”が原因?ヒスタミンによるかゆみとは

先程、かいた汗が肌に残りやすくなり、かゆみや湿疹につながる──
と書きましたが、この「自分の汗」がそもそものアレルゲンだったというケースもあります。

汗アレルギー」と呼ばれる状態では、汗をかくことでヒスタミンという物質が放出され、
それが肌に残ることでかゆみ・赤み・湿疹などの症状が出ることがあります。

化学繊維の毛糸が汗を吸いにくいことで、肌に汗がとどまり、こうした反応を引き起こしやすくなる可能性も。

ネネ
「汗アレルギー」についてさらに詳しく知りたい方向けに、
参照先ガイドを下記に提示しておきます。
ぜひ、じっくり読んでみてくださいね。

▶ ヒスタミンと繊維の関係について詳しく知ることができます。
水谷 千代美ほか
『化学繊維がアレルギー性皮膚炎患者の皮膚に与える影響』(2017年)

▶「汗アレルギー」について解説されています。
ヘルスケアPOCKET
汗アレルギーの様々な症状5選【検査や治療を詳しく解説】

▶ 化学繊維とかゆみについて言及されています。(ヒスタミンも登場)
ライフスタイルアクセント株式会社(Factelier)
「化学繊維でかゆいのはなぜ?原因と対策をアレルギー科医に聞いてみました」

手作りがチクチクしたら、まず見直してみたいポイント

まずは、手作りのマフラーやカーディガンを身に着けて、かゆみを感じたとき
すぐに「毛糸アレルギーかも?」と決めつけるのではなく、素材そのものの“性質”が影響している可能性を、ぜひ考えてみてください。

化学繊維の毛糸は、

  • 乾燥しやすく、静電気が起きやすい
  • 汗や湿気を吸いにくく、蒸れやすい

といった特徴を持っており、
これらが肌トラブルの原因になることもあります。

さらに、汗そのものが肌に影響する「汗アレルギー」というケースも。

ネネ
編み物を楽しむ中で、こうした性質を少し意識するだけで、
もっと快適に、安心して作品を身につけられるようになると思います。

おすすめの一歩

肌に直接ふれる部分には、天然素材の毛糸を選んでみるのもひとつの方法です。
ちょっと気になるときは、肌着の上から重ねて着ると、安心感が増すことも。

編みやすさだけでなく、身に着けた時のことも考えないとな。
ネネ

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